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05/12/25放送 M−1グランプリ2005より 優勝決定戦 ブラックマヨネーズ

小←小杉  吉←吉田

 

小杉「はい、どうもよろしくおねがいしまーす。」

吉田「まぁあの僕らこういう仕事やってますとねー」

小「はい。」

吉「結構街でからまれたりっていうのもあるんですよね。」

小「ありますね。嫌ですけどねー。」

吉「ええ。だからいざという時のためにね。格闘技のひとつでも習っといたほうがいいと思う。」

小「ま、ケンカはよくないけど、男は強いに越したことはないからね。」

吉「そうそうそう。」

小「ええんちゃう?」

吉「どんな格闘技がええかな?」

小「柔道とかええんちゃうん?」

吉「あ、柔道な。」

小「うん。投げ技も締め技も力強なったらやれるよ。」

吉「いや、でもなー。」

小「なんや。」

吉「柔道て畳に顔こすりつけられるやろ。」

小「まぁ寝技のときにやるね。」

吉「これ以上ブツブツ潰れるのはちょっと嫌なんよな、俺。

  なんか相手の胴着も汚してしまいそうでちょっと悪いし。」

小「道場に迷惑もかかるわな。まぁまぁ。」

吉「まぁ、そこまで迷惑はかからへんけど。柔道以外がええわ。」

小「空手とかええんちゃう?」

吉「あ、空手な。」

小「俺もやってたし、K−1とかで活躍してる武蔵選手、あれも空手出身やんか。ええやん空手。」

吉「うーん。でもなぁー。あのー、空手てパンチ出す時にせいやーっていわなあかんやろ?」

小「そう。気合入れるときに声ださなあかんよ。」

吉「ほんなら街でパンチ出すときせいやー言うてかわされたらちょっとカッコ悪いなと思ってね。」

小「それは2発めで倒したらチャラになるぐらいかっこええやないかい。」

吉「いや、でもおまえ1発めせいやー言うてかわされてんねんから、

  2発めも同じテンションでせいやーとは言われへんやん。」

小「ほな2発めは黙って倒せよ。ほなチャラなるぐらいかっこよくなるやんけ。」

吉「そんなことしたら『あの人せいやー言うて空振りしたん気にして、2発め黙ってはる』と思う。」

小「考えすぎや!人のケンカであいつせいやー2回目言うかなって、見たことあんの?!」

吉「いや、見てるほうとやってるほうは結構温度差があんねやから、おまえ。」

小「ほな、相撲でも習えや!」

吉「おまえ30越えてから相撲習いだす奴聞いたことあんのか?」

小「どっかの大学の相撲部行ってお願いします、やってこいや。しゃーないやんけ。」

吉「おー、ほな仮に相撲習ったとせえや。」

小「ああ。」

吉「でも相撲なんて技いっぱいあんねんぞ。」

小「あるよ!」

吉「ほな得意な技、苦手な技と出てくるやろが。」

小「でるよ。」

吉「おまえ、俺の得意な技が万が一押し出しになってしまったらどないすんねん。」

小「ええがな!ええ押し出し、自分なりの押し出し磨けよ。」

吉「ほんなもん、梅田で始まったケンカ堺まで行かな終おわれへん!」

小「どこまで押し出すねん。ドコまで押し出し続けんねん。

  ほんなもん真ん中の難波ぐらいで、

  もうこの辺まで押し出されてんねやから負けでええやろって説得せえや。」

吉「最後に一言添えなあかんケンカてなんやねん。」

小「嫌やろ!最後まで行くんわ!」

吉「ほな、仮に難波までとしてもやな、途中赤信号いっぱいあるやろ!

  その赤信号の間なんや、気まずいやんけ、なんか。」

小「ほな、もう、俺はいつでも車道に押し出す気はあるぞって感じで

  カッカッ!てやったらハッハッ!ってなるやないかい。」

吉「そんなもん何個目かの信号で『あっ、こいつ押し出す気はないな。』ってバレるわ!」

小「ほなもう、前の赤諦めてこっちの青に押し出して言ったらええやないかえ!」

吉「そんなん繰り返したら俺全然知らんとこ行いくやないかえ!」

小「・・・熊でも飼えや!ほんならー!」

吉「どういうことやねん。」

小「小熊をこうてくんねん。小熊と毎日ケンカすんねん。小熊やったら頑張ったら勝てるやろ。

  毎日やっとったら小熊もでかなっておまえも熊ぐらい強なっとるわい!」

吉「おまえ人間以外の動物の成長の早さみくびんなよ!」

小「なにでおこられてんねん。何で怒られてんねん。」

吉「あいつら1日で思ったより成長しよんねん!」

小「おう!」

吉「今日勝ったから言うて明日も勝てるとはかぎらへん!

  だいたい負けるときは死ぬときやからな!」

小「3年ぐらいやって負けるなって思ったら動物園で引き取ってもうったらええやん!」

吉「おまえ、3年も意味なく殴り続けた熊、出てきて仕返しに来よるわ、あほー!」

小「ピンポンならしても開あけへんかったらええやないかい!」

吉「熊がピンポン鳴らすんかい!」

小「壷かなんか買うてきてハチミツかなんか入れときゃ、

  ドア蹴破ってきてもすいませんってハチミツあげたらええやん!」

吉「そこは普通まずシャケやろ!」

小「知らんわ!!ハチミツとシャケのタイミングは知らん、俺は!」

吉「ハチミツはシャケ食うたあとやないか!」

小「・・・ほな、熊買うたときに一緒に冷凍庫も買うてこい!ほんで帰りに1本まるまる冷凍シャケ買って・・・」

吉「なんやおまえ!!(叩」

小「あいたたたた!一日に2発もどつくな。」

吉「なんやおまえ冷凍庫にシャケて。」

小「襲われたないんやろ、出さなあかんやんけ。」

吉「後輩がきて『吉田さんシャケの鍋でもしましょう』や言われたらなんて言うたらええねん。」

小「ほなやったら、スーパーでシャケ買っといたらええやないか。」

吉「俺どんだけシャケ好きな先輩やねん。・・・まさか熊を薦められるとわな。

  もうええわ、おまえに相談したんが間違いや。もう俺格闘技なんて習わへんわ、もう!」

小「ほな、これから絡まれたらどうやって切り抜けんねん。」

吉「いつも行ってる皮膚科の先生に助けてもらう。」

小「なんでもかんでも言うな。」

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