『3オクターブの衝撃』 超高音のツッコミが重低音のボケに鋭く炸裂する漫才のハーモニー。 結成から6年。スピーディーな展開で進む笑いの2重奏。 衝撃の3オクターブ漫才が今、M-1会場に奏でられる。 エントリーNo1118 アメリカザリガニ! |
柳原「はいどうもー!アメリカザリガニでございますー!よろしくお願いします! 頑張っていきましょう、ほんまにね。」 平井「おねがいします。」 柳「はーい。」 平「いやぁ〜、うるさい。」 柳「はい。言うな!言うな、おまえが言うな。ね、ほんまにねー。」 平「まぁあの、今日なんかね」 柳「うん。」 平「みなさんデートなんか行かれて。」 柳「うん。」 平「うん。」 柳「ほない言うてもクリスマスー。」 平「ほいでもう、デートいうたらあの、」 柳「世の中しとるよ、こら。うん。」 平「ドライブ。みたいなね。」 柳「うん。」 平「うん。」 柳「みんな乗ってんのやろなー。」 平「ほんであのー」 柳「ふーん、乗ってんのやろなー。」 平「ドライブしてたらですね。」 柳「おぅ。」 平「ちょっと小腹がすいてくるというか。」 柳「あ、言うても運転疲れるからな。」 平「うん。」 柳「うん。」 平「あの、今なんかねドライブスルーっていうのがあるんです。」 柳「便利やね。みんな知ってるでしょ?あの車で、ウィーンと入っていって、窓ウィーン開けるー。 ほんならメニューがあって、その下にマイクがあってね。“すいません、すいません”いうてね。」 平「いらっしゃいませ。」 柳「そうそう。中とつながってるわけやね。」 平「こちらでお召し上がりですか?」 柳「持って帰るわ!!そんなもん。スルー!スルー!」 平「スルーする?」 柳「スルーしにきたの。ここで食べてたら渋滞おきるし。“すんませーん”て。」 平「ドライブスルー?」 柳「スルー!」 平「する?」 柳「めちゃめちゃする。そんなもん。おかしい。」 平「そっか。」 柳「注文、注文。」 平「あ、注文。」 柳「はい。」 平「少々お待ちください。」 柳「はよしてー。時間ないから。」 平「重ねた恋は幾知れず」 柳「いやちょっと・・おかしい、おかしい。」 平「いつのまにやらスーパー勤め」 柳「なんや?」 平「男の数だけ腹が減る」 柳「腹がへったよ、うん。」 平「だから車でドライブイン」 柳「うん、した。」 平「それでは注文していただきましょう。柳原哲也で」 柳「俺、俺。うん。」 平「お時間少々かかりますー。」 柳「スッと言えや!!そんなんしてるから時間かかんのやろ!?」 平「(演歌調)♪ナナンナナン ナナ ナナンナナン ナナンナナンナナ」 柳「そんな前置きいらんのよ、これは。」 平「♪ツンベラ ツンベラ ツンベラ ツンベラ」 柳「あ、そう?」 平「♪ツベラバベッパ〜」 柳「あ、そういうことね。」 平「ツッタツタララ〜 タラタタッタタ〜♪」 柳「♪ちぃーずーばぁがぁー、ひとつくださいぃーー♪」 平「お客様。」 柳「はいはい。」 平「普通に注文してください。」 柳「おまえがさしたんやろ!!」 平「演歌はTPOに合わせて・・」 柳「TPOやあらへんがな。そういうシステムかな、思うがな。」 平「店内話題騒然です。」 柳「流すな!!普通のチーズバーガーでええねん、そんなもん!それだけでええ。そんなもん。」 平「はい?」 柳「チーズバーガ−でええねん。」 平「あ、お客様もう少し大きな声でお願いします。」 柳「チーズバーガー!」 平「もっと。」 柳「チーズバーガー!!」 平「もっと!」 柳「チーズバーガー!!!」 平「あー、ダメだダメだお客さん。」 柳「なんやねん。」 平「そんな声じゃ厨房には届きませんよ。」 柳「おまえが言いに行けや!!」 平「さぁ、大きな声で。」 柳「大きな声で、なんでドライブスルーで“チーズバーガーッ!!”いわなアカンねん!! “うん?なんか言うてるー。”っておかしいやん!なんのためのマイク!?」 平「 (-_-)? 」 柳「“さぁ?”やないやろ。チーズバーガーでええ。そんなもん!」 平「あ、そうですか。」 柳「おぅ。それでええねん。」 平「えーとですね、サイドメニューも色々ございますが。」 柳「あ、そんなんあるね。」 平「えぇ。」 柳「うん」 平「ポテトいかがですか?」 柳「あ、ほなそれひとつつけといて。うん。」 平「え〜、サイズの方がですね」 柳「うん。」 平「順に、S・O・S」 柳「どこにおんねん!なんでちょっとここ・・・え?山のこの辺。わかるかー!! 何山脈のどこやねん!!ふつうの・・普通のサイズがあるやろ。普通のサイズが。」 平「あ、えー、普通のサイズ。」 柳「うん。」 平「寸・尺・里となっております。」 柳「長い!!」 平「でかい!」 柳「おまえ、フライドポテト、おまえ、“里”て何キロ食うねん!!」 平「さぁ?」 柳「ポチポチポチポチ、野を超え山を越え、 ポチポチポチ食べていった先にはおまえが“チュ♪” あほー!!なんの出会いや!」 平「そうですか。」 柳「求めてへん、そんなもん!普通のSサイズ付けといて!」 平「はい、わかりました。」 柳「それでええ、それでええ。あほか。」 平「え〜、ご一緒にお飲み物はいかがですか?」 柳「あ、それほなシェイクシェイク。」 平「わかりました。」 柳「うん。」 平「テリヤキシェイク1でございます。」 柳「気持ち悪い!気持ち悪い!」 平「なにが気持ち悪いねん。あほー。」 柳「何を冷たく冷やしてぐちゃぐちゃにしてんねん!食え!これ食え!これ!」 平「o(゚_゚=゚_゚)o 」 柳「いらんやろ!そんなもん。」 平「( ゚゚)( 。。) 」 柳「ふざけんなよさっきから。しばくぞこらぁ!おまえわー。」 平「はい?」 柳「しばくぞこらぁ!!」 平「あ、コーラですか。」 柳「ちがうちがう!“こらぁ!”。怒ってんねん。 “ちょっとダジャレゆうた”みたいな“言いよった、コイツ”みたいなんやめてくれ。 コカコーラ、ペプシコーラ、しばくぞコーラ!いらんわ!!」 平「フハハハハッ(笑)」 柳「ハハハちゃうわ!あほ!いらんいらん。以上でええ以上でええ、ほんなもん。」 平「以上ですか。」 柳「もういらん、いらん。」 平「あ、今ですね。あのー、サラダ盛り放題食べ放題のサラダバーがございますけども。」 柳「おまえなぁ、ドライブスルーでサラダバーて!取られへん!!」 平「ちがう・・あるんだからしょうがない。。」 柳「レタスだらけや、この辺!」 平「しょうがないです。」 柳「ほなもう、つけといて。それでええわ。」 平「サラダバー。」 柳「つけといて。」 平「すいません、サラダバー。」 柳「うん。」 平「♪サラダバー」 柳「うん。サラダバーね。」 平「♪サ・サ・サ 平&柳「♪サラダバ」 柳「うん。」 平「♪サラダ サラダ」 平&柳「♪サラダバ」 柳「うん。」 平「♪フィ〜」 平&柳「♪サラダバ」 平「♪ドゥワ〜 はい、サラダバサラダバ〜」 柳「♪あ〜、サラダバサラダバ〜」 平「♪サラダバ サラダバ〜」 柳「♪サラダバサラダバ〜」 平「♪サラダダバ フィ〜」 柳「♪はい!サラダバ!来た!」 平「♪サラダバダ フィ〜」 柳「♪はい!サラダバ!来た!」 平「やってませーん〜♪」 柳「やってへんのかい!!おーい!!!」 平「なんやねんな(笑)」 柳「なんやこれ!」 平「知らん、おまえ・・」 柳「このゴールデンになんやこれー!」 平「あんたが勝手にやってるからしゃーないがなほんなもん。」 柳「ないんやったらゆうなよ!!」 平「ないんです。」 柳「薦めるなよ!!」 平「すんません。」 柳「あほか!」 平「あほですね。」 柳「会計、会計もう。」 平「あ、お会計の方ね。」 柳「あぁ。(車)キーッや。なんぼや。」 平「え〜、お会計ですね」 柳「うん。」 平「合計五百、飛んで、十二円となっております。」 柳「どこ飛ぶねん!!512円は飛ぶとこないー!!トトトーン! なんで新しい位を付けて、俺6000円?て思たやないか!今!」 平「あほやな。」 柳「あほや、ちゃうやろ、おまえ!」 平「あー、すいません。間違ってました。」 柳「おかしいおかしい。ほやろ!なんぼや。」 平「五百、“もんで”、十二円です。」 柳「どこ揉むねん!!」 平「どこでも♪」 柳「どこでも♪ちゃうやん。なんやその優しさは、おまえ。」 平「はい。」 柳「もみごたえないやろ。俺が気もむわ、あほ。」 平「お、上手いですね〜。」 柳「上手いとか言わんでええねん!サラッと流してくれたらええねん。」 平「あー、すんません。」 柳「はい。これ1万円。」 平「はい。」 柳「これでやって。」 平「え〜、1万円お預かりします。」 柳「はい。」 平「(蛍の光)♪タンタンタタンタンタンタタン〜」 柳「ちがうがな。」 平「♪タンタンタン〜」 柳「いや、何言うてんの?」 平「タタンタンタ〜ン♪」 平&柳「ピシャッ。」 柳「閉まった、おい!!何してくれてんねん、おまえ!商品持つもんもうてへんやないか。 その金どないすんねん!」 平「思わぬ収穫。」 柳「俺の金やないかい!!もうええわ!」 |