めにゅーにもどる

01/12/24 放送 M-1GP 2001より おぎやはぎ

小←小木博明  矢←矢作兼

 

『東京の星』

商社マンに旅行代理店。ともに元サラリーマンという異色の経歴を持つ二人組。

東京勢の中で唯一決勝へと勝ち残りました。

結成6年。都会的センスで独自の笑いを生む東京の星。

関西勢のライバルをなぎ倒しM-1王者を目指す。

エントリーNo855  おぎやはぎ!

 

小木「小木でーす!」

矢作「矢作です!」

小&矢「おぎやはぎです!」

小「よーし決まりました。」

矢「決まりました。」

小「えー、はい。」

矢「はい。」

小「早速なんですけどね。」

矢「おぅ。」

小「俺ね。歌手になろうと思ってるわけよ。」

矢「おいーほいほいほい。」

小「うん。」

矢「ムリだろー、おまえ。」

小「なんでなんで?」

矢「下手なんだから。歌が、おまえ。」

小「いや、下手とか言ってもね歌手なんてたいてい歌下手なの。」

矢「うん。」

小「ね?あんなのレコーディングの時に機材でいくらでも出来んのよ。そんなもの。」

矢「まぁ、そういうの、話は聞いたことあんね。」

小「でしょ?」

矢「実際ライブでは下手だった、みたいなね。」

小「そうそうそうそう。」

矢「やってみる?」

小「だから俺でも絶対大丈夫なの。」

矢「やってみる?」

小「うん。」

矢「じゃあ俺、音楽プロデューサーやってやっからよ。」

小「おぅ。わかったわ、わかった。」

矢「じゃあちょっとレコーディングやってみようか。じゃあ。」

小「はいはい。頼むわ。」

矢「はい!小木さん!」

小「あい!」

矢「んじゃあね」

小「はい。」

矢「あの例のサビの部分。」

小「はい。」

矢「今日録っちゃいますんで。」

小「はい。」

矢「“夢の中では言えたのに〜 君の前では言〜え〜な〜い〜WOW”のとこ。」

小「はい。」

矢「行きますよー。じゃ流しまーす。」

小「はい。わかりましたー。」

矢「行きますよー。」

小「あい!♪あ、夢の中では〜」

矢「“あ”が入ってんだ。“あ”が、おまえ。“あ、夢の〜♪”つっちゃってんじゃん。おまえ。」

小「あ、そう。」

矢「“あ”を入れんなよ。」

小「うん。」

矢「“夢の〜♪”だよ。」

小「あ、夢の〜♪」

矢「ほら入ってんじゃん。もう1回もう1回。」

小「、夢の〜♪」

矢「ほらもう。更にはっきり入ってるよ。今のはさすがにわかんだろ、入ってんの。」

小「うん。今のはさすがにわかる。」

矢「そうだよな。」

小「うん。」

矢「分かんなよ。」

小「うん。」

矢「入れんなよ。」

小「わかったわかった。」

矢「“ゆ”!“あ”じゃなくて“ゆ”だよ。」

小「OKOKOK。」

矢「はい。小木さん!」

小「あい!」

矢「行きますよー、録り直し。」

小「あい!♪ゆ、夢の中では〜」

矢「ちょっとちょっと。“あ”を“ゆ”に変えろって意味じゃねーんだよ。」

小「あ、違うの?」

矢「違うよ。“ゆ”1コだよ。“夢の”だよ。」

小「夢の。」

矢「そうそうそう。」

小「夢の。」

矢「OKOKOK。」

小「OKOK。」

矢「はい、小木さん!」

小「あい!」

矢「録り直していきますよー。」

小「♪夢の中では言えたのに〜 あ、君の前では〜」

矢「あー!あー!おしい。おしいなぁ、おまえ。」

小「なに?おしいって。」

矢「最初言えたのに。“君の”の前に“あ”入っちゃった。」

小「入ってた?俺。」

矢「“あ、君の〜”つってた。」

小「ゆってた?」

矢「ちょっと練習。ちょっとやってみ?」

小「♪あ、君の〜」

矢「ほら。ほら入ってるじゃん。もっかいやってみ?」

小「♪、君の〜」

矢「もう〜。更に入ってんだよ。今のはわかんだろ?さすがに。」

小「今のはね、分かる分かる。」

矢「だから分かんなよ、おまえ。」

小「恥ずかしいぐらい分かった、今。」

矢「そうだよな。」

小「うん。」

矢「“ゆ”になってる。」

小「うん、わかった。」

矢「“き”。」

小「♪き、君の〜」

矢「だからなんでなんで?」

小「君。」

矢「“あ”を“き”に変えろじゃないの。“君”。」

小「君の。」

矢「OK。」

小「うん。」

矢「そう。♪夢の 君の。」

小「夢の 君の。」

矢「あい!行きますよ!小木さん!」

小「OK!あい!♪夢の中では言えたのに〜 君の前では言〜え〜な〜い〜 フフ〜♪」

矢「・・・・。ちょっと最後中途半端だなぁ。」

小「うん。」

矢「なぁ。」

小「はいはい。」

矢「言うんだったら言う。言わないんだったら言わない方がいい。」

小「あ、そう。」

矢「今のフフー♪ぐらいだとレコーディング上おばけの声入ったみたいになっちゃうから。」

小「あー、はいはいはいはい。」

矢「うん。ダメだな。おまえな。」

小「なに?ダメだってよー。おまえさ、さっきから文句ばっか言ってっけどー」

矢「うん。」

小「ね?俺はそんな歌が上手くないつったでしょ?」

矢「うん。」

小「ね?俺の才能は詞なの。」

矢「あー、あーそうなの?」

小「詞を書くことがすっごい才能あんの。」

矢「あー、そうなの?あ、まぁ確かに詞がよけりゃ売れたりするからな。」

小「そう。だから今日かいてきたんだよ。詞をよ。」

矢「あ。そうなの?」

小「ちょっと読んでいい?」

矢「うん。いいよ、いいよ。」

小「料金の高いボーリング場は客足が遠のくという話を聞いた。ターキーを出した者には」

矢「うん。」

小「賞品を進呈というサービスを行ったが」

矢「うん。」

小「1度離れた客は容易には取り戻せやしないのさ」

矢「ちょっといい?ちょっといい?」

小「うん?」

矢「誰をターゲットにしてんの?」

小「いや、これ、だから、ボーリング場の」

矢「うん。」

小「その経営不振を訴えてるの、俺は。」

矢「狭いよ。狭い。ターゲットが。それボーリング場経営してる人しか分かんねーだろ、そんなの。」

小「あぁ、あぁ。まぁでも次サビなの。サビ。サビ聞いて。」

矢「あぁ、あぁ。」

小「16オンスじゃ重過ぎる」

矢「うん。」

小「14オンスじゃ軽過ぎる」

矢「うん。」

小「ちょうどいいオンスが見つからないのさ フー」

矢「あ、フーは決まりなんだ。」

小「うん。そこはね。」

矢「16オンスじゃ重過ぎて」

小「うん。」

矢「14オンスじゃ軽過ぎんだろ?」

小「うん。」

矢「15使やいいじゃねーかよ。」ちょうどいいオンス見つかっちゃったじゃないかよ。」

小「そういうの見つけないで。そういうの。ね。」

矢「いや、見つけないでっていうか、見つかっちゃうもん。」

小「ま、でも俺がね、詞かいたから。」

矢「うん。」

小「こっちのがね」

矢「うん。」

小「気持ちが入るの。俺歌ってて。」

矢「そう。」

小「俺の詞だから。」

矢「やってみる?」

小「だからこれでちょっとやろうよ。」

矢「♪16オンスじゃ重すぎる〜

小「うん。」

矢「♪14オンスじゃ軽すぎる〜♪」

小「あぁ。」

矢「うん。」

小「あ、いいね、いいね。それで頼むわ。」

矢「じゃ、おぎさん!」

小「あい!」

矢「行きますよー!」

小「♪、16オンス・・・」

矢「“あ”!!いい加減にしろ。」



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