めにゅーにもどる

01/12/24 放送 M-1GP 2001より 麒麟

田←田村裕  川←川島明

 

『無印(ノーマーク)』

M-1最大のダークホース。

大舞台での経験は皆無に等しいが実力は抜群。

結成4年というノーマークの新鋭。

今、その知られざる超ド級の漫才パフォーマンスがヴェールを脱ぐ。

エントリーNo.1034 麒麟!

 

田「はい、こんにちわ麒麟です!お願いします。」

川「麒麟です。お願いします。」

田「はい。どうもー、お願いします。はいはい。」

川「いやぁ〜。」

田「うん。」

川「えぇ。僕は川島明といいます。よろしくお願いしますね。」

田「はい。お願いします。」

川「ほんで隣で玄米みたいな顔してるのが田村裕くんです。お願いします。」

田「誰が玄米やねん!」

川「チャーリーブラウン引っ張って伸ばしたような。」

田「どんな顔やねん!」

川「伸ばしたような顔なんですけど。」

田「力強く引っ張りすぎや!」

川「いやぁ〜。」

田「まぁ、まぁ、田村裕です。よろしくお願いします。」

川「まぁ、そんな2人合わして麒麟といいます。」

田「はい。」

川「よろしくお願いしますね。ピース!ピース!」

田「1本多いよ!ピース1本多いよ!」

川「ピース!ピース!ピース!ピース!(パーンッ 3→2)ねぇ〜。」

田「なにやねんそれ。最後パーンッは何?」

川「いいじゃないですか。いや、でも早いものでねー。」

田「うん。」

川「もう1年が終わろうとしてますよ。」

田「あー、そうですね〜。」

川「えぇ。」

田「時間が経つのは早くてあっという間でなんか淋しいですねぇ〜。」

川「・・・・・・ほんまですねぇ

田「なんやねん、その動き!?」

川「言うてますけども

田「いや、動きがおかしいいやろ、おまえ。」

川「淋しいじゃないですか。」

田「まぁまぁ、淋しいですけど。」

川「僕ね、いっつもこの季節淋しく思うんです。」

田「まぁ、そうですね。」

川「うん。」

田「でもね、この季節はね、景色がキレイですよ。」

川「あ、景色確かにキレイですよね。」

田「うん。」

川「こうヒラヒラと舞い降りる雪とかね。」

田「あぁ、キレイやね。」

川「イリュージョンに彩られた街とかね。」

田「あ、ロマンチックやね。」

川「ヤンキーの夫婦はペアルックとかね。」

田「それ関係ないやろ!」

川「え?」

田「それ全然関係ないやんけ、おまえ!」

川「あちゃー。」

田「あちゃー、やあらへんがな。」

川「淋しい。」

田「反省してへんやろおまえ。」

川「そうですかー?」

田「うん。」

川「淋しいじゃないですか。」

田「ま、淋しいですね。」

川「うん。淋しいなぁと思いますけどもね。」

田「うん。」

川「なんかその、恋人同士で出かけたらね」

田「うん。」

川「そういう景色とかもキレイやなぁと僕思うんすけどね。」

田「いや、そんなことないですよ。一人でも充分キレイですよ。」

川「いや、2人のがそりゃいいでしょ。」

田「いやいや、一人でも充分楽しめますよ。」

川「そうですか?」

田「こんな風に・・・。冬の星空がキレイだね。でも、僕のほうがキレイだよ。」

川「どしたん?」

田「お台場のクリスマスツリーがとってもロマンチックだ。僕3度の飯よりロマンチックが大好きです。」

川「どしたん?おい。」

田「あれ?雪が降ってきたよ。サンタクロースからの贈り物だね!

  バンザーイ!バンザーイ!よっしゃー!♪恋人はサンタクロース〜」

川「落ちるで。」

田「♪背の高いサンタクロース〜

川「落ちるで。」

田「♪つむじ風〜追い越し〜イェイイェイイェイ!」

川「危ない。」

田「1人で雪合戦するぞー!それー!やったな、このやろー!負けるかー!まだまだー!

   ってね。楽しく出来ますよ。

川「っていうかおまえの顔、サンマの苦いところそっくりやな(笑)」

田「どこ見てんねん!人が似るもんちゃうやんけ、おまえ!」

川「コスプレしてんのか、おまえ。」

田「するかー!なんのコスプレやねん、それ!」

川「そうですか。」

田「そんなんするわけないやろ。」

川「だから1人で出掛けたらそういう風になるからね。」

田「いや、別にええがな。」

川「恋人居ーひん人はね」

田「うん。」

川「部屋に閉じこもっておくべきですよ。」

田「部屋閉じこもんのも嫌やろ、おまえ。」

川「いや、本とか読んどいたらいいじゃないですか。」

田「暗いやんか、それも。」

川「しゃーない。1人やからね。」

田「うん。」

川「だから本とか小説とか読んだらね」

田「うん。」

川「意外とおもしろくてね、結構夢中になったりするんですよ。」

田「ま、確かにね。小説とかおもしろいですけどね。」

川「そうでしょ。」

田「うん。」

川「だからね、この漫才にも小説の要素を取り入れたらもっと漫才わかりやすくなると思うんです。」

田「漫才がわかりやすくなる。」

川「分かりやすくなる。」

田「じゃ、ちょっとやってみましょか?」

川「はい。」

田「はい、こんにちわ。麒麟です。よろしくお願いしますー。」

川「僕は川島明といいます。よろしくお願いしまーす。

  “私は自己紹介をした。すると客席から大歓声が起こる。”」

田「いや、起きてないよ?」

川「“そして右から左。左から右へウェーブが起こる。”」

田「いやいや、してないやん。」

川「“そして沸き起こる ターカーシ!ターカーシ! タカシコール。”」

田「誰も言うてないやんけ!明やないか、おまえ。間違えられてるやんけ!」

川「ねぇ〜。で、隣で玄米みたいな顔してんのが田村裕くんなんですよ。」

田「誰が玄米やねん!」

川「“私は田村の頭を両手でおもむろに掴み、まだ籾を取り除いただけの精白していない米に例えた。”」

田「長いわ!!説明が長い!」

川「そうですかー?」

田「まぁまぁ・・。田村裕です。よろしくお願いします。」

川「そんな2人合わして麒麟といいます。よろしくおねがいします。ピース!ピース!ピース!」

田「いや、1本多いよ!ピース1本多いよ!」

川「“ちなみにこの3本の指はいとしさと、せつなさと、心強さを表している。”」

田「ダサイな!しっかり意味あるやん!めっちゃダサイな。」

川「えぇ。頑張っていきましょうよ。」

田「まぁ、頑張りますけども。」

川「いや、でも早いものでね。」

田「はいはい。」

川「もう1年が終わろうとしてますねー。」

田「あー、そうですね〜。時間が経つのは早くてあっという間でなんか淋しいですねぇ〜。」

川「“そう言うと彼はとても淋しそうな顔を浮かべた。僕はそんな彼を抱きしめようと思った。

   でもちょっぴり勇気が出なくて…。ごまかした。”

    ほんまですね〜

田「その動きやったん!?」

川「いうてますけどもねー

田「それやったんかいな、おまえ!」

川「いやぁ〜。」

田「全然誤魔かせてないよ、それ。」

川「淋しいじゃないですか。」

田「まぁまぁ。淋しいですけどね。」

川「僕ね、だからこの季節着たら」

田「うん。」

川「いつも淋しく思ってしまうんですね。」

田「でもこの季節はね、景色がキレイですよ。」

川「景色確かにキレイですね。」

田「うん。」

川「こうヒラヒラと舞い降りる雪とかね。」

田「あぁ、キレイ。」

川「イリュージョンに彩られた街とかね。」

田「あ、ロマンチックや。」

川「ヤンキーの夫婦はペアルックとかね。」

田「それ関係ないやろ!」

川「“田村の左手が僕の乳房を激しく刺激する。”」

田「気持ち悪いわ、おまえ!」

川「“体が熱い・・・。”」

田「なんで体ほてってんねん!!」

川「“ターカーシ!”」

田「起きてない!アキラ!」

川「あ、そうですか。」

田「起きてないよ1コもそんなん。」

川「まぁまぁ、淋しいなと思いますけどね。」

田「うん。」

川「やっぱカップルでね、そういう景色を見たら楽しいなと思いますよ。」

田「いや、そんなことないですよ。」

川「そうですか?」

田「1人でも充分楽しめますよ。」

川「あぁ、そう。」

田「冬の星空がキレイだね。でも、僕のほうがキレイだよ。・・・」

川「“僕は彼が何を言ってるのか全く理解できなかった。

   ただ1つ、彼の後頭部はえのき茸に似ている。そう思った。

   えのきから手足が生えているのだからこいつは妖怪えのき小僧にちがいない!

   テテンテンテン♪ おいら、妖怪えのき小僧!人に迷惑をかけるちょっぴり天然パーマの妖怪なんだ。

   あれ?もしかして雨が降ってきたのか?こりゃやばい!やばい!やばいよー!

   ♪天パが縮む〜天パが縮む〜天パが縮んでクルになる〜

   このままでは危ない。早く晴れる為の、晴れる為のおまじないをしよう!

   ♪ドンタッター ドンタッター 晴れになれー”」

田「なんやねん、それ!」

川「晴れになれ。」

田「晴れになるか!」

川「晴れになる。」

田「晴れならへん。えのき小僧てなんやねん。」

川「おまえ、えのき小僧やんけ。」

田「初めて聞いたわ。」

川「なにが?」

田「ちがうやん。俺が言うてんのはな、・・・・」

川「おぅおぅおぅ。」

田「あの(笑)、・・・俺が言うてんのはな景色がキレイや言うてんねん。」

川「慌てすぎて噛んでるやん。」

田「(笑)」

川「“噛んだ。彼はこの大事な舞台で噛んでしまったのだ。しかし彼は1つのギャグをやることによって

   この場をなんとか乗り切るのであった。それではやってもらいましょう。♪ババンババンバンバン”」

田「(困)・・・・僕の歌声メゾピアノ〜♪」

川「“・・・・・裏目に出た。”」

田「待てー!!そらそうやろ、こんなもん!!」

川「“しかし彼は手首を切ることで・・”」

田「死ぬかー!!ギャグ滑って死ぬかー、おまえ!」

川「“一方その頃、スリランカでは・・”」

田「どこ行くねん、話!!どう展開していくねん、それ。」

川「なにがやねん。」

田「ちゃうやん。漫才小説風にしてな」

川「うん。」

田「分かりにくなってるやん。」

川「分かりにくくなるのも小説風じゃないですか。」

田「もうええわ!」

川「“田村の左手が僕の・・”」

田「もうええ!言うてんねん!」



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