小「どうもー」 て「はい、どうもシャンプーハットです。」 小「はい。お願いします。」 て「いやぁ〜ねぇ、もうたくさん入ってもらって。」 小「ね、ありがたいっすね〜。」 て「ほんとにたまにおばあちゃんにね。」 小「うん。」 て「道尋ねたら“ポリスメンに聞いて”って言われるんですけどね。」 小「おぉ。よくな。」 て「なんで警察のことポリスメンって言い直したんやろってよく考えるんですけどね。」 小「ね。」 て「いやいや、そんなことよりも!」 小「はい!」 て「いや、小出水くん!」 小「うん。」 て「いや、ウソでもテレビやねんから。」 小「ウソでもてなんやねん。」 て「小出水くん。」 小「なんやねん。」 て「なんやその頭は。」 小「頭?」 て「ボウズが長髪かもわからん・・・」 小「ごわごわ?」 て「やっぱセットとかせんとあかんよ。小出水くん。」 小「失礼なこというなよ。」 て「やっぱテレビ、ねぇ?せんとあかんよ。」 小「こう見えてもちゃんとな。」 て「うん。」 小「リンスしてからシャンプーしてるんやから。」 て「それやん!逆や!」 小「逆?」 て「リンスした後シャンプーしたらあかんがな。」 小「お風呂も上がってから服脱ぐしな。」 て「びちょびちょなってるやん。逆や、小出水くん!」 小「いやいやついさっきもな。」 て「うん。」 小「お尻ふいてからうんこしてきた。」 て「逆や!言うてんねん(笑)意味ないやんか。」 小「意味ないのか!」 て「全部逆やで小出水くん。」 小「あらびっくりやね!」 て「しっかりしーや、小出水くん。そんな小出水くんとみなさんにちょっと聞いてほしいことがあるんです。」 小「おぉ、なんやなんや。」 て「それは僕の大好きなもの!」 小「おぉ、なに?好きなもの。」 て「僕ね、」 小「うん。」 て「昔からね、童話が大好きやってね。」 小「童話俺も大好きや。」 て「童話っていいですよね。」 小「うん。」 て「なんかこう話聞いてると」 小「うんうん。」 て「勇気付けられたリとか。」 小「せやな童話ってそんなもんやからな。」 て「人生の足しになったりとか。」 小「うん。わかる。」 て「そのなかでも1番大好きやったのが」 小「うん。」 て「桃太郎の話が大好きやって。」 小「あ!桃太郎か。」 て「みんなもう、覚えてますか?桃太郎。あれいい話やないですか。」 小「俺も好きやねん、あれ。」 て「あ、小出水くんも大好きですか。」 小「実は奇遇にもな」 て「うん。」 小「俺桃太郎の話好きすぎて今日持ってきてんや。」 て「うそやん!桃太郎の話をもってきてるの?」 小「おぅ。」 て「すごいやんか!」 小「ちょっと読んできかしたろか?」 て「みんなもね、たぶん忘れてる人とかおると思うし。」 小「うん。せやな。」 て「この話聞いたらね、みんなも勇気付けられるから!!」 小「うん。・・やって!うん。」 て「絶対人生の足しになるって。」 小「でもええ話やからな。」 て「絶対・・。泣くなよ!」 小「おぅ。泣くなよ!」 て「めっちゃ感動すんのやから。友情とかあって。じゃあちょっと、俺をもっかい感動さして!」 小「よし!いくで!」 て「頼むわ、小出水くん。」 小「昔々あるところに、」 て「そうそうそう。」 小「おじいちゃんとおばあちゃんと岡崎さんが住んでいました。」 て「誰それ?誰?岡崎さんて。」 小「山にし、ばかりに」 て「違う違う!区切るとこ間違えた。山に芝刈りに!山西ばっかりみたいになってるやんか。なにを言うてんのよ。」 小「おばあちゃんはナイル川に洗濯にいきました。」 て「遠い遠い!どこまで行くんよ。おい!」 小「岡崎さんはわきの下に魚肉ソーセージを挟んでました。」 て「なんではさんでんねん!なんで岡崎さんは脇の下に魚肉ソーセージをはさんでんねん。」 小「体温計ってんねや。」 て「体温計られへんやん、そんなんで。」 小「ばばあが」 て「おばあちゃん!」 小「ナイル川で洗濯をしていると」 て「あ、ほんまに行ったで、おい。」 小「川下のほうから岡崎さんがバタフライで泳いできました。」 て「川上やったらわかんで?川下てめっちゃ泳いでるやんか。流れと逆やど!」 小「岡崎さんはシュノーケルのかわりに魚肉ソーセージをくわえてました。」 て「無理やて!あれ穴あいてないやん!意味ないやん!おい!おい!」 小「岡崎さんは叫んでいます。」 て「うん。」 小「セーター着てたら泳ぎにくいわー。」 て「脱げよ!分かってたら脱げよ。」 小「そのころおじいちゃんは、山にし、ばかり」 て「ちがうー!言うてんねん!山に芝刈りに!」 小「くそばばあが」 て「おばーちゃん!」 小「岡崎さんの魚肉ソーセージだけを拾い上げました。」 て「岡崎さんも拾ったリーや。なんやキジとかサルはいつ出てくんのよ!」 小「これが、惨劇の始まりでした。」 て「なんやねん、そのフレーズ。そんなん桃太郎に無いて!」 小「その夜、老いぼればばあが」 て「おばーちゃん!!老いぼれとか二度と言うなよ!!」 小「ペットボトルに魚肉ソーセージを詰めていると」 て「なんでおばあちゃんがペットボトルに魚肉ソーセージを詰めるんよ!」 小「突然扉が開きました。」 て「うん。」 小「ドーン!カランコロンカランカランコロンカラーン。」 て「喫茶店!それ喫茶店なってるやんか!」 小「そしてヒューッと冷たい風が吹いてきて。」 て「おぅ。」 小「囲炉裏の火が消え、天井のシャンデリアがゆれました。」 て「ないって!その時代シャンデリアないって!」 小「あばずればばあが!」 て「おばーちゃんっ!!!二度というなよ!あばずれとか。」 小「扉のほうに行くと」 て「うん。」 小「頼んでいないはずのピザがおいてありました。」 て「ピザて無いて!桃太郎にな、ピザ出てこ−へんて!きびだんごやって!」 小「恐る恐る箱をあけると」 て「うん。」 小「ピザの上にサラミを使って文字がかかれていました。」 て「なんでサラミで文字書いてんねんさ。」 小「家の中を見てみろと・・。」 て「長いな、それ。よう書けたな。」 小「ギャーッ!」 て「どうしたんよ!?」 小「なんと!ペットボトルに魚肉ソーセージが刺さっていたのです!」 て「違うやん!それおばあちゃんが自分でやってたやん!忘れてんねやんか!なにをやって・・・。キジ!サル!はやくだせ!」 小「惨劇の翌朝、岡崎さんが笑顔で帰ってきました。」 て「うん!」 小「そして、岡崎さんと死にぞこないが」 て「おばあーちゃん!!まだ死にませーん!いつまででも元気ですー!」 小「隣の家をふと覗いてみました。」 て「うん!サル!キジ!サル!はよ出せ!きびだんご渡せ!」 小「すると、鬼退治を終えた桃太郎が」 て「終わったんかいな!」 小「おじいさんとおばあさんに宝の山を分け与えていました。」 て「いや、ちがうがな。」 小「めでたしめでたし。」 て「おまえ、おれよう聞いたら桃太郎の隣の家の話やないか!」 小「(アーッ!」 て「アーッやない。桃太郎の話をききたいの!もう、いい加減にせーよ、おまえ!」 小「一方おじいちゃんは」 小&て「山西ばかり」 て「もうええわ!ってどうもありがとうございましたー。」 |