山「どーもー!!」 柴「はい!よろしくどうぞー!よろしくどうぞー!」 山「よろしくお願いしますー!いやぁ。でも言われてみるとプロポーズって大変だね〜!」 柴「あれ!?ちょっと誰か今、プロポーズっておっしゃった?俺には聴こえねぇけどものさ。」 山「だって、男の人だったら大体今はね、通る道なんですから。」 柴「通る道っつったっておまえ、これMr.ブサイクちゃん彼女もいねぇじゃねぇか、だって。」 山「え〜、あたくしのことかなぁ?」 柴「おまえしかいねぇよ!Mr.なんだから。」 山「ねぇ〜。でもほんとあるじゃないの。」 柴「あぁ。」 山「でもいるいないっていうか。いる前に考えておかなきゃいけないと思うのよ。」 柴「なんでよー。」 山「やっぱ準備って、”備えあれば嬉しい”って言うじゃん。」 柴「憂い無しね。うれしいけれどもね。憂い無しだよ。」 山「嬉しいでしょ?」 柴「うん。」 山「だからそういうの聞いてんだけど全然答えてくれないから。」 柴「いや、俺聞いてたの?今。」 山「うん。」 柴「プロポーズしたらいいか?」 山「いや、どこでね、プロポーズしていいかもわかんない。」 柴「あぁ。」 山「精米所まずいでしょ?だって。」 柴「精米所まずいよ、おまえ。米の音で聞こえねーもん、だって。」 山「あ、そっかそっか。」 柴「じゃ、こういうのどうよ?例えばほら。」 山「うん。」 柴「夜景の見えるさ、レストランで。」 山「はいはい!自分が経営してなくてもいいんだね。」 柴「おまえしてねぇだろ大体。」 山「うんうん。」 柴「いいでしょ?ロマンチックでさ。」 山「はいはい。」 柴「それでね。呼び出すわけよ。今から来てくれないかってさ。」 山「はいはい。手紙かなんかでね。うんうん。」 柴「電話でいいよ!電話で。今からだっつってんだから。おまえ手紙2,3日かかっちゃうだろ、おまえ。」 山「あ、そっか。」 柴「電話電話電話!」 山「あ、電話。子機、じゃあ?子機でいいか?」 柴「子機でも親機でもそんなのどっちでもいいんだよ!どっちでも。」 山「あ、じゃぁドッチーモでいいか!」 柴「なんだっていいんだよ!伝わればいいんだよ!ドッチーモでもなんでも。」 山「でもドッチーモ持ってないからまず買いに行かなきゃ行けないんだね。」 柴「そういうのはいいんだって。伝わればいいから。」 山「とりあえずドッチーモください、と。」 柴「買いましたと。」 山「はいはい。これで言うのか。」 柴「そうそうそう。」 山「今から来てくださいって伝えました。」 柴「伝えました。」 山「でも先行っといた方がいいよね?」 柴「当たりめぇだろ。おめぇが呼んでんだから。おめぇいなくてどうする。おまえここで待ってんだよ。」 山「先食べてていい?」 柴「ダメだよ、食べてちゃ!!彼女来て、『もうやってんだー?』みたいになっちゃうからね!彼女来た瞬間に。」 山「でもお腹空いてたらすごいヤバイって。」 柴「ちがう!我慢だよ!プロポーズなんだから。」 山「あ、じゃ、あれだ!コンビニかなんかでパン買っとけばいいか?」 柴「いや、いいから!そういうの別に言わなくて!」 柴「キョロキョロするぐらいなら食うな!!」 山「持ち込みコレ(ダメ)だから。持ち込み。」 柴「高級レストランで、キレイな夜景がある高級レストラン!」 柴「そうじゃなくて。彼女来るからね!来るからね!『あ!山崎くんお待たせ!』」 山「お!どうしたのー?」 柴「偶然じゃねーよ!!おめぇが呼んだから来たんだよ!『お待たせ』って来たんだよ!!彼女はよー!」 山「こういうのほら、偶然のがときめくって言うじゃん。」 柴「ときめかねぇよ!おめぇ、電話で呼ばれてあたしゃ来てんだからよ!」 山「あ、そっか。」 柴「わかるだろ、てめぇ!ドッチーモで呼ばれてんだ、こちとら!」 山「あ、じゃああれだ。やっぱり来たんだみたいな。」 柴「やっぱりとか言うなおまえ!罠にはまったみたいだろ!やっぱりだったら。」 山「あ、そっか。」 柴「ありがとうでいいよ!ありがとうでこい!どんとよー!」 山「ありがとう。はいはい。祝・ありがとうのがいい?」 柴「祝とか言わなくていいんだよ、だから!」 山「めでたいから。」 柴「めでてぇかどうかはこれからプロポーズ次第だろーよ!」 山「あ、そう。新春ありがとう?」 柴「新春じゃねぇ!今真夏だろ!今よ!」 山「あ〜じゃあ寿、寿!」 柴「寿じゃねぇよ!ありがとうでいいよ、おめぇ!」 山「あぁ。」 柴「大体友達に『寿!』って言うバカいるか!ありがとうと言え!素直にどーんと来い!おらぁー!」 山「ありがとう!」 柴「『ううん、そんなことない。』つったら飯が、ディナーがよー。」 山「はいはい。」 柴「バーっと出て来るわけよ。」 山「来たよ来たよ!」 柴「飯を食べながらよー。なんか男らしく夢かなんか語るわけよ。」 山「将来の二人はさー(モグモグ・・)」 柴「最中じゃねぇよ!だから、おめぇよー!ロマンチックに語れや! (モグモグモグ)って食べ終わってからでいいよ。じゃあ夢語んの。」 山「オッケーオッケーオッケー。あ、じゃ、食べてる最中だんまり?」 柴「だんまりじゃねぇよ。なんか喋れよ。飯の話しろよ。」 山「あ、そうだね。肉だねー。」 柴「肉だねじゃ、あれだよ!おめえなんで肉ばっか見てんだよ!」 山「肉だよねー。」 柴「おまえ、肉がなきゃ生きていけねぇのか、おまえ!」 山「今食べてるよねー。」 柴「だから、食べてるよねとか実況中継はいいんだよ!じゃ、おいしいねとかでいいだろ。」 山「あぁ。おいしいねー。うんおいしいねー。うん。」 柴「で、食べ終わりましたと。」 山「はいはい。」 柴「で、ま、夢かなんか語ると。夢なんだっけ?」 山「夢はお菓子の家に住むこと。」 柴「あぁ、もう夢いいわ言わなくて。夢はもう関係ないから。夢はほっといて。そこだけなんかメルヘンチックだから夢おいときな。」 山「はいはい。オッケーオッケー。」 柴「そいで食べ終わりました。」 山「はいはい。」 柴「彼女ワインか飲んでいい気分だわなー?」 山「はいはい。あーそっか。」 柴「したらおめぇ、彼女に向かってよー。」 山「あぁ、はいはい。」 柴「ロマンチックに口説くわけよ、おまえ。」 山「夜景がきれいだね。」 柴「『そうね。』」 山「そんな君より夜景のがきれいだよ。」 柴「夜景じゃねぇか!夜景ナンバーワ〜ン!だよ、おまえ!!夜景より君のほうがだよ、おまえ!」 山「あぁ。そんな夜景より君のほうが夜景だよ。」 柴「意味わかんねぇ!なんだ、俺七つの星かなんか持ってんのか、じゃあ!」 山「あ!そんな鼻息荒くてどうしたの?」 柴「だから。それおまえ怒らしたからだろーがよ!だから鼻息も荒くなるんだよ!」 山「えー、だってだって・・」 柴「そんな夜景より君のがきれいだね、だよ!」 山「そんな夜景より君のがきれいだよ。」 柴「えーっ?うそー!」 山「いや、うそうそうそ。」 柴「ウソとか言うなって、おめぇ!ウソって言っちゃったら元も子もねぇだろ、おめぇ!」 山「比べらんないじゃん、だってー。」 柴「比べていいんだよ!嘘でも褒めときゃいいんだよ!んなものは。」 山「あぁ、そうだよ。すごいキレイだよ。」 柴「『ありがとありがと。』 そしたらよ、いい空気になったろ?」 山「おぅおぅ。」 柴「プロポーズの王道よ!」 山「うんうん。」 柴「こっからグッと責めるよ!」 山「はい。」 柴「なんかプロポーズといえばプレゼントのひとつでもあるだろーがよ。」 山「八橋かなんかでいいかな?」 柴「八橋だめだよ!おみやげもんじゃん、だって!」 山「めんたいこ?」 柴「めんたいこじゃねぇ!」 山「あ、商品券のが嬉しいよね?どうする?商品券のが嬉しい・・。」 柴「金が欲しいんじゃねぇんだよ!」 山「なになに?」 柴「指輪だよ、おめえ!!」 山「あ、指輪!」 柴「八橋こんなとこ刺さってる女嫌だろ!あんこだらけでよー!」 山「あ、そうかそうか。」 柴「どうもーどうもーみたいになっちゃうだろ!」 山「あ、そっかそっかそっか。」 柴「記者会見嫌だろ!あんこ垂れてきてよ!おまえ。」 山「そっかそっか。」 柴「そうかじゃねぇ、おまえがいったんだよ!冷静に、おまえ。」 山「実はさ、渡したいものがあるんだ。」 柴「『え?なになに?』」 山「コレ。」 柴「はめてくんなっつーの!!おめぇのサイズで作ったらでかいよ、おまえ!脱げちゃう脱げちゃう!」 山「なになに?」 柴「箱かなんかにパックリ来いよ!パックリ、おまえ!」 山「パックリ。」 柴「パックリじゃねぇよ、おまえ。開いたときはパカリだよ!パックリはこうだよ。」 山「こうして?はい。」 柴「入んねぇよばか!なんでコギツネちゃんにさせんだよ!おめぇよ! 窒息しちゃうよ、コギツネちゃんが口元が窒息しちゃうよ、おまえ!」 山「あ、そっかそっか。こうしてこうして。」 柴「バシっとこうくるわけよ。」 山「あ、じゃあこうこう。」 柴「こうこう。」 山「はい。」 柴「なんでお兄さん指にはめんだよ!お姉さんに来いよ!」 山「あぁ、そう。」 柴「なんでお兄さんだよ!おめぇ、お姉さんだよ!」 山「はい。」 柴「えっ!うれしい〜♪ありがとう〜!」 山「(手品のしぐさ)」 柴「消すなよ!!なんだこのハプニング!!毛深いだけじゃんこれ。 こんなの、おまえ。こんなことしてたら恋も消えちゃうぞ、おまえよ!」 山「(指輪あったー(^^))」 柴「偉かねぇんだよ、だからっておまえよー!」 山「結婚して?」 柴「いいかげんにしろ。どうもありがとうございましたー。」 山「したー!」 |